昨夜、いちじくの会に参加してきました。
スペインにて、完熟いちじくを木からもいで食べて以来、
いちじくが大好きになりまして

昨日の私にとっての新しい味は、
生ハム&いちじく!
是非お試しください(^^)

さて、たまには、"農業"税理士っぽいことを(笑)。

【「育成仮勘定」「生物」について】
いちじくの実は木(=果樹)に成ります。
苗木を植えて数年で成熟し、実が成ります。
この成熟するまで(=育成中)にかかったコスト(苗木代や肥料代など)は「育成仮勘定」という"仮"の勘定科目に貯めておきます。
成熟したら"仮”はおしまい、
「育成仮勘定」を「生物」という勘定科目に振替えます。
つまり「生物」に計上された金額は、
成熟するまでにかかったコストの合計額です。
そして「生物」に計上されたコスト合計額は、
「減価償却」という手続きを通して、
何年かに分けて費用にしていきます。
(いちじくの場合、税法で定めた年数は11年です。)

何故このような面倒臭い処理をするのかというと、
理由は大きく分けて2つ、
1.もし、かかったコストをかかった時点で費用計上するとしたら、
それは本来計上すべき時点より前倒しに計上していることになります。
利益の計算は年単位で行うことから、
正しい利益が計算できなくなってしまいます。

2.前倒しで費用を計上するとは、
収穫&販売して売上が立った時点において、
その時点で計上されるべきであった費用が
計上されないことになります(既に計上済みのため)。
よって、販売した年度の利益は、
本来の金額よりも大きくなってしまいます。
→販売した年度の税金が増えます
※青色申告をしている場合は、
赤字を繰越す制度を使えますが、
年数に制限があり、
特に個人事業者の場合は3年しか繰越しができません(法人は10年)。

なお、この「育成仮勘定」「生物」は、
果樹などの永年性作物のほか、繁殖用家畜でも使用します。

【追記】建設仮勘定との違い
建設仮勘定は、支出時に建設仮勘定を計上します。

一方、育成仮勘定は、
期末に振替仕訳を起こします。
例えば、A樹園とB樹園があり、
A樹園は育成中、B樹園は成木の場合、
A樹園の分のみ、期末に振替えます。

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☆建設仮勘定☆
【支出時】
建設仮勘定(BS)/現預金など
【完成時】
建物など(BS)/建設仮勘定(BS)

*********
☆育成仮勘定☆
【期中】
肥料費など(PL)/現預金など
【期末】
育成仮勘定(BS)/育成費振替高(PL)
【成熟時】
生物(BS)/育成仮勘定(BS)