こんにちは。

例えば、個人事業主である農家さんが
自分の田畑で作ったものを売らずに、自分たちで食べた場合、
家事消費(自家消費)」といって、売上に計上します。
レストランを経営している場合も、
自分たちで食べたものは「家事消費(自家消費)」として売上に計上します。
(決算書上、売上とは別に「家事消費等」という科目を用いますが、
実質的には売上と同等です)

この家事消費(自家消費)、「いくら」計上するのかについては、
所得税と消費税では取扱いが異なります。
どちらも、次の左右の金額を比べて、大きい金額を計上します。

仕入 < , >通常販売価額×70% or 50%
∴大きい金額

具体的な計上方法は、ケース1〜3のようになります。

ケース1

・仕入:800円
・通常販売価額:1,000円
【所得税】800円>1,000円×70%=700 ∴800円
【消費税】800円>1,000円×50%=500 ∴800円
事業主貸800/家事消費等(課税売上) 800

ケース2

・仕入:600円
・通常販売価額:1,000円
【所得税】600円<1,000円×70%=700 ∴700円
【消費税】600円>1,000円×50%=500 ∴600円
事業主貸600/家事消費等(課税売上) 600
事業主貸100/家事消費等(対象外)  100
※家事消費等600+100=700

ケース3

・仕入:400円
・通常販売価額:1,000円
【所得税】400円<1,000円×70%=700 ∴700円
【消費税】400円<1,000円×50%=500 ∴500円
事業主貸500/家事消費等(課税売上) 500
事業主貸200/家事消費等(対象外)  200
※家事消費等500+200=700

 

参考
【所得税】基本通達
39-1(家事消費又は贈与等をした棚卸資産の価額)
39-2(家事消費等の総収入金額算入の特例)

【消費税】タックスアンサー
No.6317 個人事業者の自家消費の取扱い